苦悶の乙女の恐ろしい囁きがあなたの心にちらつき、あなたを狂気へと追いやっていく…

「この頭飾りはかつて暗殺者が宮廷魔道士に変装するために着けていた。彼女の陰謀が露見したのは、その魔力が王の一族を呪った後だった」
―アストン家の凋落

羊の皮を被りながら狼の臭いをまき散らす偽の予言者に用心せよ。見分けるには果実を見ればよい。善良な木に邪悪は実らず、茨が甘美な実をつけることもない。

強制収容所を解放するためにレコーと共に戦っていたジョリッツは、倒した敵からこの傷のある兜を手に入れた。ジョリッツの伝説が広まるにつれて、その独特な形状は彼の偉業と同列に語られるようになった。

「ここは地獄界かい？あんた、ゾルモグの犬っころみたいな見た目だよ」―ヴァリアナ

「聴きなさい、子供よ、嵐の音楽を。それは独自の律動を持っている。独自の旋律がある。その美しい歌声を聴きなさい。いつかあなたもその調べを奏でることができるだろう」
―エイリダ

「海側にあるヴァシリーの像でオークの巨木の根が成長を続ける。その根はまれに獰猛な魔力で満たされ、ねじ曲がることがある」
―バレットの道具帳

「サプテフを信じる者は千と一柱の神々を信仰している。千度でも何度でも生き返り、そいつらを残らず殲滅してやろう」
―ヴェラダニの追放者ギャスパー・スティルビアン

[PH]"The Sahptev faithful believe in a thousand and one gods. If it takes me as many lifetimes, I will find and kill them all."
- Gaspar Stilbian, Veradani Outcast

「ラズマは果てしない。彼は最初の古の民であり、最後には彼だけが残るだろう。彼は『循環の理』の真の支配者である。死が迎えに来るとき、彼はなぜそれを恐れる必要があるのか？」
―ラズマの侍祭、ヴォーンタス

ウルザエルは激しい怒りに身を任せて自らの翼と鎧を引きちぎった。人間の死の宿命にも、その卑しい手に掛けられ敗北を喫するつもりもなかった。

「悪名高き死霊術師ガザ・スルは血の魔術に長けていた。彼の死後、その皮膚がこの不気味な鎧を作るために使われたと多くの人が噂している」
―バレットの道具帳

「彼はギルドから追放され、本から名前が消される。彼の罰はまったくなかったことにされる」
―焦げた羊皮紙より抜粋

「長老たちの話では、昔、空から星が落ちたという。終末の時が近いという天からの知らせだ。武器を手に取り、サンクチュアリを守るために鬨の声を上げよ！」
―クルセイダー・ハミルトン

[ph]

十二柱の守護者と共に歩いた者はエベワカただ一人だった。死後、守護者たちは彼の魂を巡って争ったが、勝者は現れなかった。そこで守護者たちは領域を共有することとし、エベワカは領域を越えて自由に渡り歩けるようになった。

霧の試練の最中、小さな精霊が死にかけた少年を見つけた。精霊は彼を哀れみ、命を助けた。少年は「ずっとついていく」と誓った。ア・ブーランがその精霊を霊界へ招き入れた後も、少年は誓いを守り続けた。

憎悪の貴公子、その美しさは死肉に群がる蛆虫の如し。玉座を持たず、領土を造らず、黒く染まる恨みに満ちた心の上のみに君臨する。伝説によっては追放されたとされるが、恐怖と共にその帰還を伝える兼言もある。

傷ひとつない、精巧に作られた防具。兜には傭兵の象徴である白い手がある。

「目が合って、相手が助けを求めていることを察した。そうすることもできたが、その場を立ち去り、慈悲を請う叫びを楽しむことにした」

ボロボロに傷んだ兜。囁きの木が浮き彫りにされている。内側は防腐処理剤の悪臭がたちこめ、まるでこの兜をかぶったまま命を落とした者の頭部を守るために作られたかのようだ。

「王冠を額の上に頂いたとき抗しがたい苦痛が教母を襲った。これにより教母は邪悪から清められたのだと記されてある」
―『プラヴァの試練』からの抜粋

戦の瑕痕が残るこの大兜が、屈強な戦士の命を幾度も救ってきたであろうことは想像に難くない。それがなぜここに打ち捨てられているのかはわからない。

帝王ジアの最も冷酷な部下が忠誠の証として着用する。

この獣の白骨化した頭蓋骨は、生前も死後も、印象的な傷やへこみで一杯だ。

木から贈られた不気味な授け物。王か簒奪者、もしくは盗賊が身につけたものか？

「敵の死体でできた丘の上に、真っ赤に染まって一人で立つことほど、人生において素晴らしいことはない」
―剛力のザロザー

「敵の死体でできた丘の上に、真っ赤に染まって一人で立つことほど、人生において素晴らしいことはない」
―剛力のザロザー